鹿島グループ生物多様性行動指針
鹿島は、2005年8月に策定した「鹿島生態系保全行動指針」を2009年7月には「鹿島生物多様性行動指針」に、2025年4月に「鹿島グループ生物多様性行動指針」として大幅に改訂しました。
宣言
- 鹿島は、生物多様性・自然資本の持続可能性に注目し、自然と調和した活動を通じて、文化的側面を尊重しながら、人と自然が共生する社会の実現に全社員で取り組みます。
- 鹿島は、自然と共生する社会を実現するために、国内外の生物多様性・自然資本への負の影響を減らし、正の影響を増やすための財・サービスの提供や研究開発に取り組みます。また、サプライチェーン全体を通じて、生物多様性・自然資本の保全・再興(ネイチャーポジティブ)に貢献します。
- 鹿島は、生物多様性・自然資本の保全・再興はグローバルかつローカルな課題であることを認識したうえで取組みを行います。サプライチェーンやライフサイクルを考慮し、脱炭素や資源循環分野と相乗効果が見込めるものには積極的に取り組み、トレードオフになるものには配慮しながら、生物多様性・自然資本の保全・再興に取り組みます。
- 鹿島は、積極的に情報開示を行い、幅広いステークホルダーとの対話を通じて取組みを改善・発展させます。
行動指針
1.事業活動
サプライチェーンを含む自らの事業活動全体において、生物多様性・自然資本への依存・影響およびリスクと機会を把握し、適切に管理します。
2.地域特性
地域の状況を適切に把握し、科学的な知識と技術を活用しながら、生物多様性の保全・再興と地域課題への対応を統合的に考え、NbS(Nature based Solutions)などを含むさまざまな手法を用いて取り組みます。
3.遺伝資源
遺伝資源の適切な利用と公正な利益配分に努め、国際的な枠組みと国内の法制度を遵守します。
4.損失緩和
生物多様性の保全・再興は事業活動の現場で行うべきとの観点から、地域社会と連携して、生物多様性の損失を回避・最小化し、生態系の機能の回復・復元を行います。
5.社会貢献と啓発
事業で培った知見やネットワーク等を活かしてさまざまなステークホルダーと連携し、社会貢献と啓発を積極的に行います。