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3Dプリンティングで製作したCO2-SUICOM製ベンチが金沢都市美文化賞を受賞

鹿島と金沢工業大学が3Dプリンティングで製作し、金沢市内に設置したCO2-SUICOM製ベンチ「友禅流しのベンチ」が、第47回金沢都市美文化賞を受賞し、2025年2月19日、金沢美術工芸大学アリーナで表彰式が行われました。

このたび受賞対象となった「友禅流しのベンチ」は、鹿島らが開発したCO2で固まるコンクリート「CO2-SUICOM」を用い、鹿島と金沢工業大学が産学連携で共同開発を行っている「3Dプリンティング技術」で造形されたものです。金沢市の協力により、市内の外濠公園二号地に2024年3月に設置されました。

鹿島と金沢工業大学は、同大学のやつかほリサーチキャンパス内に「KIT×KAJIMA 3D Printing Lab」を開設し、建設分野向けのセメント系3Dプリンティング技術と、CO2-SUICOMの技術を組み合わせた「カーボンネガティブ3Dプリンティング」に関する共同研究を進めています。その成果として、金沢ゆかりの「友禅流し」をイメージした意匠でベンチを制作したものです。設置された外濠公園二号地は金沢城の向かいに位置し、観光客も多く訪れる場所です。

金沢都市美文化賞は、金沢のまちなみと調和した優れたデザインの建造物を表彰することで、市民の景観に対する関心を高め、金沢の都市景観の向上に寄与することを目的として、金沢都市美実行委員会が実施しているもので、今回で47回目を迎える歴史ある賞です。書類審査、現地審査を通じて選ばれた作品から市民投票の結果も踏まえ選考されます。木陰にたたずむ「友禅流しのベンチ」は、金沢城の石垣や尾山神社等の周辺の歴史的環境に馴染んでおり、「革新的技術と伝統的イメージが融合された魅力が感じられる」と評価されました。

表彰式では、KIT×KAJIMA 3D Printing Lab・宮里所長に表彰状と盾が授与されました。

図版:表彰盾を授与されるKIT×KAJIMA 3D Printing Lab・宮里所長(右)

表彰盾を授与されるKIT×KAJIMA 3D Printing Lab・宮里所長(右)

図版:KIT×KAJIMA 3D Printing Lab内のセメント系3Dプリンター

KIT×KAJIMA 3D Printing Lab内のセメント系3Dプリンター

改ページ

図版:金沢城の石垣を望む位置に設置された「友禅流しのベンチ」

金沢城の石垣を望む位置に設置された「友禅流しのベンチ」

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