35KAJIMA202501Kboard成瀬ダム堤体打設工事「KAJIMADXLABO」で来場者1万人式典を開催 昨年10月3日,当社JVが施工を担当する成瀬ダム堤体打設工事(秋田県雄勝郡東成瀬村)の右岸ダムサイトにある「KAJIMADXLABO」の来場者が1万人に達したことを記念して,現地で式典が行われた。 当施設は2020年にオープンし,ARが組み込まれた成瀬ダムのジオラマやパネル,シアタールーム,展望デッキ「フィールドミュージアム」で構成されている。ここでは,当社が考える“土木の未来”や,建設機械の自動運転を核とした自動化施工システム「A4CSEL®」の概要と同工事について,体感・学習することができる施設として多くの見学者が訪れた。 1万人目の来場者となったのは,東成瀬小学校5,6年生23名と引率の先生4名で,児童らには,1万人記念の木製プレートや成瀬ダムグッズなどが贈呈された。式典では,発注者である国土交通省東北地方整備局成瀬ダム工事事務所の安部剛所長から,来場者へお祝いの言葉が述べられ,当社JV松本孝矢所長の感謝の言葉で締めくくられた。 式典後,児童からは,「LABOはきれいで,ダムはかなりできあがっていて大きかった。完成したらまた見に来たい」などの感想が寄せられた。 当施設は昨年10月に閉館したが,いつでも,どこからでもLABOを楽しめるオンラインミュージアムを,引き続き公開している。東成瀬小学校の児童らと記念撮影KAJIMADXLABOを見学する様子 昨年9月27∼28日,当社JVが施工を担当する「岡崎市阿知和地区工業団地造成事業」(愛知県岡崎市)において,高速道路を跨ぐ2つの跨道橋の撤去工事が二夜連続で行われた。 本事業は市の北部に位置する約63haの広大な土地に,新たな工業団地を整備する造成工事。今回行われた2つの跨道橋の撤去工事は本工事の一部で,阿知和地区工業団地に直結するスマートインターチェンジを構築するために,東名高速道路を跨ぐ既設の「井ノ口橋」の撤去・新設および「西阿知和橋」の撤去を行うものである。両跨道橋は,橋長約42m,幅員約4m,重量約160tのPC斜材付きπ型ラーメン橋で,ほぼ同様の規模・構造を有する。そのため,同じ施工方法・機械を阿知和地区工業団地造成事業で,2つの跨道橋撤去工事が完了適用することで,効率的に工事を進めることができた。 二夜とも高速道路を通行止めにして行い,限られた作業時間のなか,綿密な施工計画と事前準備により,無事に撤去工事を完了した。 工業団地造成の完了は,2027年3月末を予定。スマートインターチェンジと直結する阿知和地区工業団地の整備により,地域経済のさらなる発展が期待される。跨道橋撤去前の様子。左が西阿知和橋,右が井ノ口橋KAJIMADXLABOオンラインミュージアム多軸式特殊台車で搬出される井ノ口橋
KAJIMA20250136初日(小倉城)のゴールの瞬間(提供:ツール・ド・九州2024実行委員会)総合優勝したエミリアン・ジャニエール選手と九州支店小森支店長(提供:ツール・ド・九州2024実行委員会) 昨年10月11∼14日,プロサイクリストが競う自転車ロードレースの国際大会「マイナビツール・ド・九州2024」が開催され,当社は前回の第1回大会に引続きプラチナスポンサーとして大会を盛り上げた。 同大会は,国内10チーム,海「マイナビツール・ド・九州2024」に協賛外7チームの計17チーム・99名(24ヵ国)が小倉城,大分,熊本阿蘇,福岡を舞台に,総走行距離432kmで競う国際自転車競技連合(UCI)公認のサイクルロードレース。 「持続可能な九州の未来のためにSDGs活動を実現し,単なるスポーツイベントの域を超えた未来志向のイベントを目指す」というビジョンを掲げる同大会に,当社はゴール板やコース上にロゴを掲示し,沿道に駆けつけた約10万人の観客とともに,選手を応援した。 同大会が,今後,環境への配慮やDX推進,SDGs活動の実現など,分野を超えて発展していくことを期待している。FromKyushu 昨年10月9日,林野庁主催「森林×ACTチャレンジ2024(森林づくり部門)」の表彰式が木材会館(東京都江東区)で行われ,当社は優秀賞(林野庁長官賞)を受賞した。 この賞は,森林づくり活動などを通じて,カーボンニュートラルの実現や生物多様性保全に貢献している企業の取組みとその価値を多くの人々に知ってもらい,企業のさらなるチャレンジを後押しするもの。受賞により当社は「グリーンパートナー2024」にも認定された。「森林×ACTチャレンジ2024」で優秀賞(林野庁長官賞)を受賞 当社は,グループ全体で全国49ヵ所,約5,500haの山林を保有する。100年以上にわたり適切な維持管理を継続しており,環境に配慮した森林経営を行いながら,地域産業とも連携を進めている。さらに,木材サプライチェーンの構築,ICTを活用した森林づくりを支援する新しいサービスの展開も進めていることが,民間企業における森林経営のモデルとして高い評価を受けた。 今後も,先人から受け継いだ社有林を適切な維持管理で次世企業人の甲子園「日経カップ」で当社ゴルフ部が2年ぶりシード権獲得! 昨年9月28日に開催された,企業人の甲子園「日経カップ企業対抗ゴルフ選手権2024」決勝大会が筑波カントリークラブ(茨城県つくばみらい市)で行われ,当社ゴルフ部が団体11位となり,2年ぶりに次回決勝大会へのシード権を獲得した。なお,大会はプルデンシャル生命保険が3年ぶり6度目の優勝を飾った。 この大会は今回で13回を数え,予選を突破した25社と前回シード権を獲得した9社の計34チームが出場。全18ホール,1社あたり4名(うち,1名女性)で,チーム上位3名の合計スコアで競う。(男子7,030ヤード,女子5,975ヤード,ともにパー72) 当日は最高気温26度と秋晴れのなかスタート。個人戦で優勝争いに加わった東京建築支店松並良課長の活躍などもあり,当社はスコア239で見事シード権を獲得した。 キャプテンの東京建築支店三原洋介所長は「昨年の25位から代へつなぐとともに,「森林を知る」「森林をいかす」「次へつなぐ」活動を通じ,新たな価値創造を目指す。「受賞者レポート」にて当社の取組みを紹介しています(参照:林野庁HP)当社ラジオCMツール・ド・九州2024「駆け抜ける」グリーンパートナー2024マーク出場した当社ゴルフ部員表彰式にて,青山豊久林野庁長官(中央)と市橋専務11位まで躍進し,シード返り咲きという結果で安心した。優勝チームとは11打の差がついたので,次回はチームで12打減らすことを目標に,1年間練習に励みたい」と次回大会への抱負を語った。
BOOKS37KAJIMA202501 日本最大級の建築イベント「生きた建築ミュージアムフェスティバル大阪(イケフェス大阪)2024」が10月26∼27日に大阪市などで行われた。街をひとつの大きなミュージアムと捉え,大阪の魅力ある建築が一斉に公開されるほか,建物オーナーや建設会社などによる多くの展示やワークショップが開催された。 当社は,設計・施工を手掛けたオービック御堂筋ビルと昨年1月に竣工したアーバンネット御堂筋ビル(ともに大阪市中央区)にて,2025年大阪・関西万博での取組みや過去の関わりの紹介,姫路城(兵庫県姫路市)の改修工事を 昨年11月7日,(公財)鹿島学術振興財団(理事長:鹿島公子)の主催する第47回研究発表会が,当社KIビル(東京都港区)とWEB配信で開催された。 同財団は,1976年の設立以来,学術に関する研究援助を行い,わが国の学術および文化の発展に寄与することを目的に,助成事業を行っている。 当日は,同財団から助成を受けた5件の研究成果が発表され,オンライン参加も含めた多くの聴講者が,各分野の先進的な研究内容に関心を寄せた。 昨年10月8日,当社KIビル(東京都港区)で,(公財)鹿島美術財団(理事長:鹿島公子)主催の東京美術講演会が開催された。 同財団は,美術の振興を図り,わが国の文化の向上と発展に寄与することを目的に1982年に設立された。同講演会は,その活動の一環として1984年より開催されている。 今回の講演会の総合テーマは,「祭りの美術」。主催者挨拶,総合司会を務める大髙保二郎早稲「イケフェス大阪2024」多くの来場者で賑わう(公財)鹿島学術振興財団 第47回研究発表会開催(公財)鹿島美術財団東京美術講演会開催担当した職人による漆喰塗り体験,御堂筋沿いでの施工物件紹介,環境技術の紹介,鹿島出版会の「スペシャル書店」(新建築社と共同)も併催した。 御堂筋のAR体験や重機の遠隔操作体験など,子どもから大人まで楽しめる体験型の展示も。屋外マルシェによる誘客も手伝って,500名以上が会場を訪れた。田大学名誉教授からの趣旨説明の後,五味文彦東京大学名誉教授による「祭の日本史」,木川弘美清泉女子大学教授による「聖と俗・都市と地方:『あべこべの世界』を描く」の講演が行われた。その後の総合討議では,河野元昭東京大学名誉教授,小佐野重利東京大学名誉教授,大髙氏,講演者とで,活発な議論が繰り広げられ,来場者はその分野の第一人者たちの言葉に聴き入った。謹賀新年「巳年生まれ」お問合せ鹿島出版会tel:03-6264-2301姫路城改修工事の職人による漆喰塗り体験重機の遠隔操作体験2025年大阪・関西万博での当社の取組み 今年の読み初めにご紹介するのは,大阪・関西万博「シニアアドバイザー」も務める安藤忠雄氏の作品集。闘う建築家の公式評伝として,アクソメなどの図面でみる346の作品録により,巨匠の建築論と足跡を読み解きます。大判で豪華な一冊です。【研究発表】施工慣習・品質の地域性に適合する建築鋼構造のカタチ京都大学防災研究所 准教授 倉田真宏今帰仁公民館での実証実験を通した塩害RC造建築物の延命化技術の社会実装に向けた研究東京理科大学工学部 教授 今本啓一人口減少下の都市における社会資本の持続的経営基盤としての「日本版シュタットベルケ」の最適な制度設計に関する研究京都大学大学院経済学研究科 教授 諸富徹「潟普請」の推進による湿地都市新潟の戦略的地域社会デザインの実践早稲田大学創造理工学研究科 教授 佐々木葉コンクリート製浮体による洋上風力発電施設の開発横浜国立大学総合学術高等研究院 客員教授 前川宏一研究発表者による記念写真講演会の様子『安藤忠雄建築家と建築作品』安藤忠雄,松葉一清/著B4変型,482頁,定価16,500円(税込み) 2025年は,白井晟一(1905-83),前川國男(1905-86),吉阪隆正(1917-80)ら,日本近代建築の雄が年男。くわえて「花の16年」とも呼ばれる昭和16(1941)年生まれの建築家,安藤忠雄,伊東豊雄,仙田満,長谷川逸子……各氏も年男・年女を迎えます。また,塚本由晴と中谷礼仁の両氏(1965)は還暦を迎えるほか,海外ではエットレ・ソットサス(1917-2007),フランク・ゲーリー(1929)も巳年生まれです。紹介しきれなかった巳年生まれの著書・訳書・関連書はこちらから