22KAJIMA202501※1万博会場を未来社会のショーケースに見立て,先進的な技術を取り入れ未来社会の一端の実現を目指す事業※2EducationforSustainableDevelopment(持続可能な開発のための教育)CUCO-SUICOMドーム施工状況(2024年11月撮影)膜の膨張(2024年6月撮影)ショット吹付前配筋状況(2024年7月撮影)炭酸化養生用ダクト接続(2024年8月撮影)モックアップで実証実験。二酸化炭素養生中(2024年1月撮影。当社技術研究所にて)photo:kousukearai※サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させたシステムにより,経済発展と社会的課題の解決を両立する,人間中心の社会 当社は,未来社会ショーケース事業※1「グリーン万博・ジュニアSDGsキャンプ」のブロンズパートナーとして,環境配慮型コンクリートドーム「CUCOⓇ-SUICOMドーム」(愛称:サステナドーム)を建設する。ドーム内では,小学生から高校生を対象に,ESD※2やSDGsについての体験型プログラムや展示,ツアーが行われ,万博での体験を,万博後の行動変容に繋げていくことを目指す。4月,いよいよ大阪・関西万博が開幕する。テーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」。SDGs達成への貢献と日本の国家戦略Society5.0※の実現を目指し,さまざまな取組みが展開される。当社は,未来への希望を示す万博を建設の力で支えている。ここからは,万博に向けて進行中の当社が携わるプロジェクトを,一足早くのぞいてみよう。CUCO-SUICOMは,コンクリートにCO2を固定する技術「CO2-SUICOMⓇ※3」を基に,CO2排出量のさらなる削減を可能にしたカーボンニュートラル/カーボンネガティブコンクリート。当社がデンカ,竹中工務店とともに幹事会社を務めるNEDO※4「グリーンイノベーション基金事業/CO2を用いたコンクリート等製造技術開発プロジェクト」を実施する研究開発コンソーシアムCUCO※5において共同開発した。※32008年に,鹿島・中国電力・デンカ・ランデスの共同開発により世界で初めて開発した技術で,コンクリートが固まる過程でCO2を吸収し,コンクリート内部に固定することでCO2排出量を実質ゼロ以下にできる環境配慮型コンクリート※4国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構※5「CUCO」は,「CarbonUtilizedConcrete」の頭文字から生まれた造語CUCO-SUICOMドームは「環境配慮型コンクリート」と,「KTドーム工法」を組み合わせてつくります。KTドームⓇ工法は,国内では現在,当社グループ会社「鹿島フィット」の8名の技能者にしか施工できません。迫力ある新しいコンクリートドームをぜひ見に来てください。万博会場内は,一風変わった建物が多く,日本にいながらも外国にいるような感覚になれると思います。AboutVoiceCUCO-SUICOM【工事概要】CUCO-SUICOMドーム設計:当社関西支店建築設計部規模:RC造 1F 延べ264m2(東京建築支店・関西支店施工)所長 矢島英明CUCO-SUICOMドームCUCO-SUICOMDOME©Expo2025大阪・関西万博公式キャラクター「ミャクミャク」開催期間:2025年4月13日∼10月13日 184日間開催場所:大阪 夢洲(ゆめしま)
23KAJIMA202501GW施工状況(2024年11月撮影)提供:2025年日本国際博覧会協会万博会場俯瞰パースphoto:kousukearai グリーンワールド(以下,GW)は,瀬戸内海の美しい景観を望むことができる開放的な空間で,海の上の万博会場を満喫することができる。大型ライブや祭りなどの屋外催事を実施するイベント広場EXPOアリーナ「Matsuri」や,次世代モビリティを体験するエリアなどが配置される。本万博では,シャトルバス・団体バス・タクシーで来場される方が西ゲートを利用されます。この西ゲートには140m×28mの船底形をした大屋根がかかります。万博会場の玄関口となることから,来場者の記憶の1ページ目に残る建物となるよう鋭意建設中です。万博に来られた際は,西ゲート越しの大阪湾や夕陽もお楽しみください。Voice【工事概要】2025年日本国際博覧会施設整備事業GW工区建設工事発注者:2025年日本国際博覧会協会基本設計:別設計事務所による実施設計:鹿島建設・飛島建設共同企業体規模:S造 1F 延べ26,390m2工期:2023年7月∼2025年2月(関西支店JV施工)所長 宮本克己GREENWORLD万博会場の西ゲートゾーングリーンワールドphoto:kousukearaiGWの緑豊かな園路は,瀬戸内海の島々をイメージしたつくりで,心地よい空間となっています。来場者の方々に快適に過ごしていただけるよう,一つひとつの納まりを確認し,現場を支える仲間と共に丁寧なものづくりに奮闘しています。世界中から多くの観客がこの場所に集い,楽しむ姿を想像するとワクワクが止まりません。Voice統括所長 松村茂樹西ゲート施工状況(2024年11月撮影)
24KAJIMA202501 生物学者・福岡伸一プロデューサーによる「いのちを知る」がテーマのパビリオン。本パビリオンは,生命が「動的平衡」を保ちながら,うつろいゆく流れの中で,ひととき自律的な秩序を表す姿を体現している。光のインスタレーションによって,生命観を根底からやさしく揺さぶり,生きることの意味と希望を再発見する体験をお届けする。※万博会場の真ん中に位置する,8人のプロデューサーが主導するパビリオンシグネチャーパビリオン※福岡伸一プロデューサー「いのちを知る」いのち動的平衡館いのち動的平衡館施工状況(2024年11月撮影)展示イメージ。生命の「動的平衡」を体感するインタラクティブな光のインスタレーションいのち動的平衡館イメージパース©DYNAMICEQUILIBRIUMOFLIFE/EXPO2025©DYNAMICEQUILIBRIUMOFLIFE/EXPO2025【工事概要】2025年日本国際博覧会施設整備事業 テーマ館「いのちを知る」福岡P建設工事発注者:2025年日本国際博覧会協会基本設計:NHA|NaokiHashimotoArchitects実施設計:鹿島建設・NHAグループ規模:S造/サスペンション膜構造 1F 延べ967m2工期:2023年11月∼2025年2月(関西支店施工)本パビリオンは,細胞が今まさに生まれようとしている状態を表現しています。基礎リング・屋根リング・格子状ケーブルの三要素で平衡状態を形成した25m超の無柱大空間は,絶妙なバランスの上に成立している建築物です。万博という実験場でしか実現できない建物になっていると思いますので,展示だけでなく,建物自体の面白さも楽しんでもらいたいです。Voice所長 境治彦DYNAMICEQUILIBRIUMOFLIFEphoto:kousukearai2024.092024.082024.112024.062024.112024.09photo:A,B,CmasaonishikawaBCAgalery提供:2025年日本国際博覧会協会各写真左下は撮影月
25KAJIMA202501 アニメーション監督・河森正治プロデューサーによる「いのちを育む」をテーマにしたパビリオン。『いのちは合体・変形だ!』をコンセプトに宇宙・海洋・大地を通して,全ての「いのちを育む」ことを表現する。ランダムに積み上げられた構造体が多くの隙間や空間の連なりを生み出すことで,多様な命を育む礁のように,ダイナミックに生命を刺激し,感性をひらく建築が建ち上がる。シグネチャーパビリオン河森正治プロデューサー「いのちを育む」いのちめぐる冒険いのちめぐる冒険施工状況(2024年11月撮影)展示イメージ。宇宙スケールの食物連鎖をカメラ付きVRゴーグルで没入と一体感を行き来する「超時空シアター」いのちめぐる冒険イメージパース©2024ShojiKawamori/OfficeShogoOnodera,Allrightsreserved.【工事概要】2025年日本国際博覧会施設整備事業 テーマ館「いのちを育む」河森P建設工事発注者:2025年日本国際博覧会協会基本設計:小野寺匠吾建築設計事務所実施設計:鹿島建設・小野寺匠吾建築設計事務所グループ規模:S造 2F 延べ972m2工期:2024年1月∼2024年12月(関西支店施工)本パビリオンは,世界でも稀な,素材に海水を利用した建築です。厚さ僅か40mmの外装PC板(HPCⓇ※)は,従来の鉄筋コンクリートとは異なる素材を使いながらも,高い水平面精度を有する特異な建材です。建築をよく知る人ほど「What'sthisAmazing!」と驚かれることでしょう。未来の地球環境を見据えた新しい建築のあり方を,夢洲から世界に向けて発信できることは,最高に幸せです!Voice所長 中川恒特集2 FromOsakaさあ!今年は万博LIVEEARTHJOURNEYcomingsoon…※ハイブリッド・プレストレスト・コンクリート。HPCはHPC沖縄の登録商標2024.112024.112024.112024.11photo:kousukearai